多゛分➡︎文

目覚めは悪かった。身体中の節々が痛い。7時までのんびりと寝ていられることを差し引きしても、薄い寝袋を敷いて掛け布団1枚で寒い運河の夜を越すのは快適とはとても言い難かった。(らいでんくんごめん)

愚痴を言っても仕方がないので、鉛のような体を叩き起こして伸びをした。睡眠時間自体は家に帰るより長く取れるので、身体中の枷が外れるまで時間はかからなかった。

程なくして、炊飯器のアラーム音に起こされたらいでんくんが徐にスマホに手を伸ばし、キッチンへと向かっていった。朝飯はカレーだった。辛口を選んだはずだったが、普段から辛いものを食べてる2人には刺激のない味だった。

 

ここまで朝

 

 

どの授業も特に面白みもなく淡々と進んでいった。2限の教授がこの時期に試験範囲外の授業をするという正気の沙汰とは思えない行動に出たので、全く耳を傾けずアニメを見てた。5限は眠過ぎて寝た。

 

放課後は図書館が閉まる10時まで勉強した。睡魔との長期戦を繰り広げ、あまり集中はできなかった。まあ家に帰って寝落ちするよりは意味のある時間になった。と思う。

 

⤵︎ ︎今書いてる

つり革に捕まりながら各駅停車に揺られうつらうつらしていると、気づけば周りを浴衣姿の若者で囲まれていた。大声で叫びながら回し蹴りでもしたら警察に捕まるのかな、実名報道なのかな、などと考えている。

 

試験勉強の進捗を確認した。悪い。明日天気の子見に行くほどの余裕はなさそうだ。

 

ぼちぼち睡眠時間を削って勉強しなければいけない時期になったとカレンダーが告げている。寿命を切り売りして人体の健康について勉強するのは些か本末転倒な気がしなくもないが。いくら理屈をこねくり回しても試験科目が減るわけじゃないけど。

 

 

 

自分がよく現実逃避する時の常套句として使うのが「好きな教科、興味がある分野の勉強は趣味感覚で進められるので得意だしこれといって苦にならない。興味が無い分野の成績が悪い。」みたいな主張である。このようなことをテスト前に言い訳として使う学生は少なくないと思っているし、自分も前回までは(免罪符にもならないとわかっていながら)精神安定剤代わりに口にしていた。

 

先月、キャリア形成について考える特別講義があり、同学部を卒業後厚生労働省に就職したOBが講義をしてくださった。いくつかの言葉が心に残ったのだが、その中でも1番心に刺さったのは「試験科目として設定されているくらいだから勉強すれば何かしらの役には立つはず」みたいな言葉だった。(眠くて記憶があいまい)

 

 

天気予報を見た。明日は30度を久しぶりに超えるらしい。また今年も、喧騒と焦燥の季節がやってくる。夏は、嫌いだ。