送り火
友人と酒を飲みながら真面目な話をした 真面目な話をするつもりではなかった 勝手に似たような人生を送ってる人だと思っていたけどむしろ真逆だった 僕はいろいろ思考を巡らせた結果現状を改善も改悪もせずに立ち止まっていた 彼はより気持ちいい人生を送るためにあの手この手で前に進んでいた それがとても眩しかった 時には人を傷つけるような手段をとる彼自身を諌めるような口ぶりもみせた だがそれでさえも、必死に彼の人生を生きている証に思えて羨ましかった くよくよ悩んでいる自分が酷く情けなく見えた
僕は自分の価値を探すことに躍起になっていた 彼は自分の価値を作り出すことに力を注いでいた それだけで2人の間には幾許かの、それでも決定的な差があった
彼はタバコに火をつけると「考えすぎだ」「もう少し気楽に生きた方がいい」と僕を諭すように言った もちろん自覚はしているが、僕自身が変わるための最初の一歩を踏み出せずに足踏みしていることを彼は既に見抜いていた気がした その双眸から醜い自分を煙隠したくて、タバコを一本貰った 肺に入れた煙が空っぽな自分を満たしていく感覚が確かにあって、破滅に身を委ねそうになる自分を受け入れそうになった その刹那で我に戻って口から煙を吐き、咳き込む僕を彼はあどけなく笑った 追うようにして慣れた手つきでタバコを吸った彼の、吐き出した煙を見つめた目はこの数秒の間に幾分か陰ったようにも見えた そして漂うアンニュイな雰囲気に体を預けたくもなった 結局タバコは吸いきれず、残りを彼に手渡して店を出た
少し前までは人生ハードモードくらいにしか考えていなかった、最近人生バッドエンドルート入ったなあと感じることが多くなった これもきっと気持ち悪い自分語りでしかない 前に進むことはない
みたいなことをグチグチ言って傷を舐めあって生きていけばいいかなって多分心のどこかで思っていたんです、恥ずかしくなってきたので最近は多少前よりマシになったというか頑張ってはいます
製剤学の授業中に見たビデオのBGMがやたら心地よいジャズで、それだけで授業出てよかったと思えた
大したことでもないのでリンクは簡易バージョン
今日から家計簿をつけることにした 節約せな