あとの祭りのあと

午前中、好きなweb漫画家の新刊を買うためにコミティアに行った。初参加にも関わらず、全く下調べもしていかなかったので、入場に金がかかるのも知らなかったし、そもそも最寄り駅を間違えていた。無事隣駅で降りた後、気を利かせてその駅で待ってくれていた友人と一緒に一駅分歩いてビックサイトに向かった。

 

正直足取りは重かった。本を買うためには、本人の顔を嫌でも見ることになる。それが嫌だった。我儘なのは承知で、ずっと理想を押し付けていたかった。勝手に期待した自分を棚に上げてでも、漫画の主人公通りの茶髪マッシュで細身の男性であって欲しかった。しかし、ブースに到着すると、そんな期待も虚しく、WANIMAとか聞いてそうな兄ちゃんが1人立っていた。遠目から見た時に、あまりにその姿が想像と違ったので尻込みしてしまい、ブースの近くまで行った後、壁まで引き返してしまった。1度深呼吸をして、早歩きでブースまで近寄り、売り子のお姉さんに一冊注文した。本当は本人と話したいことも色々あったけど、そんな事を考える余裕もなかった。売り子のお姉さんはあんまり可愛くなかった。

 

 

午後は大学に行った。コミティアと学祭2日目が被っていたので出番と仕事を2日目は無しになるよう調整していた。コミティアでのんびりしていたらセットリストの終わり際になってしまった事を少し後悔したが、1番見たかったバンドがトリのamazarashiだったので耐えた。全演奏が終わった後、引退式があった。アルバムとチュッパチャプスでできた花束を受け取った後、後輩の作った30分程度のムービーを見た。チリコンカンにエビ「チリ」と「コン」ドーム入れたりするような良くも悪くも大学生らしい頭の悪い卒業ムービーだったけど、間違いなくここ最近で1番腹抱えて笑った。

日も暮れて大学を追い出され、打ち上げ一次会の会場に向かった。久しぶりに顔を合わせたOBOGも沢山いて、柄にもなくエモくなってしまった。それなりに大きい規模のサークルだったので、もう引退だというのに、初めて話す後輩なんかも多くいた。そして、今更になって初めて話したことをすごく後悔するような、一発で意気投合した子も何人かいた。「大学生にもなって、学業そっちのけで音楽なんかやってる奴にまともな人間は存在しない」という持論を裏打ちするかのように、音楽だけが救済だとか、喫煙は緩やかな自殺だとか、およそ常人には理解してもらえないような戯言を並べては肩を組みながら酒を飲んだ。そもそも神聖かまってちゃんとか、爆弾ジョニーとか、青春パンクを聞いてる人間なんて不器用な人間しかいないのだと、酔っ払ってマイク越しに訴えだした後輩と、それを聞いてボルテージの上がるフロアを見て、いいサークルに入ったなと思った。

会場で泣いてる同期が一人か二人しかいなかったのに、帰りの電車でTwitter見てるとどいつも一人になって感傷に浸ってるとか泣きそうになってるとか言ってて不器用な人ばっかだなってなんか嬉しくなってもらい泣きしてしまった

 

 

 

 


深夜高速 / フラワーカンパニーズ

苦しい夜に聞くと泣いちゃうやつ

 

 

気づいたら定期試験まで2ヶ月切ってた  やばい

そろそろ勉強し始めたい  Twitterの垢も最近増やしすぎたのでいくつか爆破しようかしら